「なんであたしが……?」 ビビりながらあたしが言う。 すると、それを聞いていた廉が、 「俺の所有物って言っただろ」 と、当たり前のように言ってきた。 「が、学費とかは……?」 そう、まずはそこが心配だ。 なにしろ、お父さんの会社が倒産しちゃったわけで…… 「俺が払ってある」 その言葉を聞いて、ひとまず安心。 「でも、あたしここにいる意味なくない?」 「お前は雑用だ」 「雑用……?」