“生徒会室”


大きな扉を開けて、その部屋に入っていく廉。



「早く入れよ」



そう言われて中に入ると、思わずめまいがした。


なにこの部屋。


赤い絨毯に豪華なシャンデリア。



「ここは……」


「生徒会室だよ」



誰!?


廉の声じゃない。



「後ろ後ろ」



そこには男子がいた。


黒髪でメガネをかけていて、きちんと着こなされた制服と彼の雰囲気は優等生そのもの。



「あの……」