……まただ。
最近、何度も繰り返し見る夢。
実際には、本当にあった出来事。
この過去をよく思い出す。
ちょうど、紗和を買い取るって決めたときから。
「どんだけ惚れてんだよ……」
俺は幼いながらに紗和のことが好きだった。
親同士が仲が良くて、よく二人で遊んでた。
まぁ、途中で引っ越したからプロポーズのことなんて紗和は覚ないだろうけど。
でも、俺の心の中にはずっと残ってたんだ。
「お前は絶対俺を好きになる」
っていうのも本心。
いくら昔のこととはいえ、プロポーズしたんだ。
だから、覚悟しとけよ?
……絶対、もう一度惚れさせてやるから。