目の前の鏡をみて、声が出なかった。 「紗和、すっごく綺麗!」 「ドレスとメイクって、すごいねぇ……」 そう。 あたしは、今ウエディングドレスを着ている。 「もう4年かぁ……」 あの日から4年が経った。 廉は、相澤グループの社長のなった。 いつも夜遅くに疲れて帰ってくるのに、あたしを気に掛けてくれる。 そんな大好きな廉との結婚式。 「紗和ちゃん、本当に綺麗だね」