「これから紗和様のお世話をさせていただく木町と申します」


「可愛い!」



このフリフリ感!


白と黒の短めのスカート。


本物のメイドだ。


でも買い取られたあたしにメイドさんをつけてくれるんだ……


どうなってるの、廉の家の感覚って!?



「なにかありましたら、私にお申し付けください」


「じゃあ……」



さっそく聞いてみよう。



「廉って何者なんですか?」


「廉様の名字をご存知ですか?」


「……知らないです」



下の名前しか聞いてない……



「“相澤”です」



なーんか聞いたことあるような……