突然真剣な顔で聞かれた。



「紗和チャンはえぇの?」


「……」



なにも言い返せなかった。



「あたしだって……」



桜太くんに、思っていることを全部話した。



「廉のやつ……っ」


「桜太くん……?」



話し終わると、桜太くんが怒ってた。



「紗和チャン、廉がなにしてるか知りたくないん?」


「それは……」



知りたいけど……怖い。



「俺、廉が許せへん。けど、紗和チャンが泣くの見たないわ」


「えっ……」


「行くで?」



行くってどこに?



「決まってるやろ?廉のところや」



そう言って、走り出した。