あたしは、自分に言い聞かせた。



「じゃあ、帰るね!」


「ばいばーい」



あたしは、麻衣と桜太くんに手を振って教室を出た。


車で帰るんだけど……


無言の車内はやっぱり寂しい。



「着きました」



大きな家は、本当に寂しかった。


廉が一人いなくなるだけで……



「まだかな……」



帰ってから、からご飯とかお風呂とかで時間はだいぶ経った。


もう11時。


でも、廉はまだ帰ってきてない。