―――ピカッ なにか光ったと思ったら、雷だった。 「きゃ……」 あたし、雷だけは無理。 その場から動けなくなるあたし。 傘も持ってないからびしょびしょ。 「どうしよう……」 それでも、雷は鳴り響く。 「廉……」 助けて…… 助けてよ…… 「もう大丈夫だから」