それからの毎日は廉といることが少なくなった。 正確にいうと、二人きりではなくなった。 なぜなら…… 「紗和ちゃん、お弁当一緒に食べよ?」 「紗和ちゃん、放課後遊ぼうよ!」 なぜかあたし達についてくる恭くん。 「紗ー和ちゃん♪」 いつもあたしと廉の真ん中に入ってくる。 「恭くん、あの……」 もう廉が不機嫌で。 ……あたしも廉と二人の時間が減って残念だから、思い切って言ってみた。 「他の友達と食べて……?」