「いつになるか分からないがな」


「そんなぁ……」


ため息をつきつつ、今後の生活を想像してみる。


どう考えたって、こんな奴と暮らすなんて無理!


すると突然、



「あ、もしそのとき、俺のこと好きになってたらここにいてもいいぞ?」



男がとんでもないことを言った。



「なっ……」



このナルシ男め。



「あたしがあんたなんか、好きになるか!」


「ふーん……」


「お前は絶対俺を好きになる」



そして、あたしを漆黒の瞳で見つめてそう言った。