「本当に……?」


「俺が嘘言ってるように見えるか?」



ううん。


だって、廉の目は嘘ついてない。



「ありがとう」



なんか、急に色んな想いがこみ上げてきた。




「なに泣いてんだよ」



涙を優しく拭ってくれる廉。


そんな優しさが大好き。



「だっ、て……」



このりんご飴がなかったら、廉の隣にいれなかったと思う。


この幸せはなかったんだ。