中に入ると、アクセサリーばっかり。



「これ……」



ふと目に留まったネックレス。



「紗和がほしがってたやつだ」



ペアネックレスだった。


女用のと男用のを合わせると、ハート型の羽になるやつ。



「これのために……」



紗和、ごめんな。


俺のせいでデートを台無しにしてしまって。



「これください」



買ったネックレスを持って、紗和を探す。


もう人混みなんて気にしない。


……最高のプレゼントをやるから。