次の日、ふたりでショッピングモールに来た。


紗和の格好は可愛くて、人混みのことを忘れていた。



「わー人いっぱい!」



想像以上だ。



「あそこ行こうよ!」



こんな人混みのなかでも、楽しそうな俺の彼女。


紗和が指差したのは、とある雑貨の店。



「人、多すぎだろ……」



俺をお構いなしにどんどん歩く紗和。


俺をいじめてるのかってくらい、人が多い店ばっかり回る。


そんな状況で、だんだん不機嫌になってくる俺。


そして……



「ここ行こうよ!」



とうとう限界が来た。