そして廉が、まず西園寺さんのを食べる。


西園寺さんが作ったのはパスタ。



「美味しい」



廉が一言、そう言った。



「本当ですか!?」



喜ぶ西園寺さん。


その“美味しい”が、西園寺さんだけだったとしたら……


あたしの負けだ。


そして、次に廉はあたしの料理も食べる。



「……」



なんにも言わない廉。


どうなんだろう……?


美味しくなかったのかな……?



「どうです?」



あたしの代わりに西園寺さんが聞く。