「……大丈夫……」



こうなったら、やるしかない。


……やっと廉の彼女になれたのに、別れるなんて絶対嫌だ。



「あたし、紗和を応援するからね!」



麻衣……



「ありがと……あたし、頑張る」



絶対に、西園寺さんには負けないんだから。




その夜、廉に呼ばれて部屋に行くと抱きしめられた。



「廉……?」


「俺、対決なんて気にしないから。絶対、紗和だけは離さない」



嬉しかった。


あたしは、その言葉がほしかったんだ。



「大丈夫。あたし、絶対負けないから」


「応援してる」