あたし、こんなにキレたのは久しぶりかも。



「あんたこそ廉にふさわしくない!邪魔だから、早く出てって」



あたしがキレるのを初めてみたみんなは、目を丸くしてた。


ただ一人。


西園寺さんは怒りをむき出しにしてこっちを見ていた。



「じゃあ、勝負ですわ!」



はぁ?



「料理対決なんていかがかしら?私が負けたら、廉様やあなたにもう近づかないわ」



なに言ってるの?



「そのかわり、あなたが負けたら廉様と別れる。どうかしら?」


「そんなバカなことするわけないでしょ?」


「まぁ……私に勝つ自信がないのですか?」



……もう頭にきた。