「というわけです」



生徒会のみんなに廉と付き合うことを話した。


真っ先に喜んでくれたのは麻衣。



「よかったね~!」


「麻衣ー!」



あたしと麻衣が抱き付いてると、引き剥がされた。


あたしは廉に、麻衣は浅見くんに。



「紗和が抱きついていいのは俺だけ」



甘い声でそう言って、あたしは廉に後ろから抱きしめられる形になった。



「ちょっ……廉」



恥ずかしいけど、本当は嬉しい。



「廉だけずるいで!」



一人ぼっちだった桜太くんが入ってきた。



「なにがずるい。紗和はもう、俺の彼女だぞ?」


「とにかくずるいわ」