やっと離してもらえた頃には、もう息切れ。


一瞬、三途の川を渡りかけた。


……でも、嫌じゃなかった。



「慣れとけよ?」



そう言ってニヤっと笑う廉。


普通なら、絶対嫌ってなるところだと思う。


でも……もっとしてほしい…かも。


なんて思ってるあたしは、相当廉のことが好きみたいで。



「廉、本当に好き!」



何度言ったか分からないくらい連呼。


あたしって、こんなキャラだっけ?



「はいはい」



多少、呆れながらも抱きしめてくれる廉。



「……そう言えば、信也さんとかは?」