それって……



「俺は、ずっと紗和が好きだ」



……自惚れてもいいの?



「本当に……?」


「俺が嘘でも言うと思うか?」



嬉しすぎて、廉に抱きつく。



「廉、大好き!」


「俺のほうがもっと好きだっつーの」



そして、笑いあった。



「あっ」



でも……忘れてた。



「廉って、あたしがいると迷惑なんだよね……」


「は?」


「だって、お父さんとの電話で聞いちゃって……」