「えっ?」 「あたし、また廉のこと好きになっちゃった」 そう。 もう一度、廉に恋をしたんだ。 「このりんご飴、あたしが廉にあげたやつでしょ?」 全部分かった。 「あたし、全部思い出したの。それでね、やっぱり今も廉が好き」 赤くなりながらも、言い切った。 「廉は迷惑って思うかもしれないけど、あたしは……」 続きの言葉は、廉によって遮られた。 「好きだ」 えっ? 「俺にも言わせろよ」