「そうか。じゃあ、そう言っておく」
「ねぇ……いつ帰るの?」
できるだけ長く廉の傍にいたい。
「明後日」
明後日かぁ……
もう3日もない。
「……分かった」
そう返事すると、廉は出て行った。
そして、また涙が出てきてしまった。
「もう、やだなぁ……」
こんなに廉のことを好きになるなんて思わなかった。
廉との別れがくるなんて、いつかは分かってたことなのに。
「廉と、離れたくないよぉ……」
絶対好きにならないって思ってたのに、こんなに好きになっちゃって。
この想いを、伝えたかった。
でも、あたしの存在は廉にとって迷惑だから。
「もう、伝えられない」


