その時、ガチャリとドアが開いた









「おかあ、さん」



「真穂、あなたついに可笑しくなった?先生、先生って」



「…だね。私、可笑しくなったのかも」



「ほんと、死ねばいいのに」








お母さんの言葉のあとに頬が熱くなった


私、お母さんに叩かれたんだ









「消えてくれた方がみんなのためよ」








頬がまた熱くなる感覚がした




少しだけ鼻がツンとする








「じゃあね」









パタンと虚しい音を立てて閉まったドアすらも私を拒絶しているようで。






先生は私を見て


「――ごめん」









私はふにゃりと笑った。


きっと情けない顔で笑ってるんだろうなと頭の端で考えた









知ってるよ、先生。

そんなこと一番先生が分かってるでしょ?








「先生、明日学校に行くね」








私はそう言って布団に入った






自分の中で強い決意を抱いて