お母さんに気づいた先生はさっきの言葉がなかったように走ってくる ほんと、先生は優しいんだから 「あんたなんか、産まなきゃよかった」 そう言ってお母さんは私に手を振り上げた 産まなきゃよかった、かぁ うん、私も思うよ 産まれなきゃよかった、と 「やめて下さいっ」 パシン 先生の声はお母さんは聞こえないみたいで 頬が熱くなった 「死ねば?ねぇ、死んでよ」 あ、間違えた 先生の声はお母さんは聞こえないみたいじゃなくて、“聞こえない”んだ ほんとに、可笑しくなったのかも