「大丈夫です。すぐ治りますから・・・。」
マオリは目に涙をためて手当てをするおかみを安心させようとした。
「どもないわけへんでっしゃろ。」
おかみは声が大きくならないように気をくばりながら、
マオリをしかりつけた。
マオリはおかみのするままに身を委ねた。
おかみはマオリの着物を脱がせると、
背中を見て言葉を失った。
マオリの背中には、
おれが入った時の痕がありありと残っている。
背中に八の字を描くようにおれの翼が入っていった痕だ。
どんな傷を受けても、
おれの力で一晩で治ってしまうマオリにとって、
体に残るのはその傷痕だけだ。
それが余計に痛々しく見せる。
「どないしはったの・・・この背中。」
おかみが恐る恐る傷痕に触れる。
「火傷か何かだと思います。」
マオリははぐらかして、着物を着替えた。
小さくふくらんだ乳房が揺れる。
すでに腕の傷はふさがりかけている。
それをおかみに悟られないように、
マオリは素早く自分でさらしを巻いた。
マオリは目に涙をためて手当てをするおかみを安心させようとした。
「どもないわけへんでっしゃろ。」
おかみは声が大きくならないように気をくばりながら、
マオリをしかりつけた。
マオリはおかみのするままに身を委ねた。
おかみはマオリの着物を脱がせると、
背中を見て言葉を失った。
マオリの背中には、
おれが入った時の痕がありありと残っている。
背中に八の字を描くようにおれの翼が入っていった痕だ。
どんな傷を受けても、
おれの力で一晩で治ってしまうマオリにとって、
体に残るのはその傷痕だけだ。
それが余計に痛々しく見せる。
「どないしはったの・・・この背中。」
おかみが恐る恐る傷痕に触れる。
「火傷か何かだと思います。」
マオリははぐらかして、着物を着替えた。
小さくふくらんだ乳房が揺れる。
すでに腕の傷はふさがりかけている。
それをおかみに悟られないように、
マオリは素早く自分でさらしを巻いた。

