土方は無言でマオリを見つめていた。

この男の懐は計り知れない。
蛇のような、鬼のようなこの男をおれは警戒しつつも
同じにおいを感じていた。

それはこの男自身に備わっているものなのか、
それともマオリに対するそれなのか、
よくはわからないがおもしろい。
 
感謝しよう。

マオリにはもっともっと死を見せて欲しい。
それこそが、おれの喜びそのものだから。