天神学園高等部の奇怪な面々30

「夏休みだからって油断できないと思って学園に顔出してみたら、やぁっぱり!」

ツカツカと歩いてきたかなこは、ビシィッ!と疾風達を指差す。

「校舎破壊なんて、天神学園生徒の自覚はないんですかっ?」

「ち、違うもんっ!壊したのは僕じゃないもんっ!」

オロオロと弁解する優。

「わしでもないぞ、わしは傍観しておっただけじゃからな、王子に言うでないぞ?もし王子に嫌われたらお前の責任じゃからなっ、かなこ!」

筱萠がまくし立てる。