天神学園高等部の奇怪な面々30

が、妻からケーキを預かっている以上、知らん顔する訳にもいかず。

気の進まないまま、翡翠は雛菊の居るグラウンドへと出て行く。

「あれぇ?翡翠先生、お盆休みなのに学校来てるんだねぇ」

この暑い最中、気温がグングン上昇する太陽の下にあって、楽しそうに屈託なく笑う雛菊。

まさしく夏の娘という呼び名がしっくり来る。

天神学園で、翡翠にここまでにこやかに接する女子生徒は彼女くらいのものだろう。