天神学園高等部の奇怪な面々30

小夜の切ない溜息は続く。

『2年には上手く進級できたからいいけど…このままじゃあ3年になるのも危ういかも…龍太郎君に、小夜先輩、なんて呼ばれるの嫌だなぁ…一緒に進級したいなぁ…』

「…………あのさ」

疾風は真面目な顔をする。

「俺が兄貴に頼んでみてやろうか?」

『吐血博士先輩ですか?』

キョトンとする小夜。

「ああ、兄貴に言って、スペシャルバカの脳改造してもらえば、容量も処理速度も上がって、スーパーコンピュータ並みの演算能力に…」

『改造人間は…ちょっと…』