天神学園高等部の奇怪な面々30

『何やってるんですか疾風先輩、夏休みに学校に来て』

それはこっちの台詞である。

疾風が学園に来ているのは、大抵の者がすぐに発明だろうと気付くが、小夜の場合は…。

「…ははぁん…」

思い当たる節があったのか、疾風が顎を撫でる。

「大変だな、手間のかかる彼氏がいると」

『り、龍太郎君は彼氏じゃないですよっ!』

「何だ、龍太郎に用事があって学校に来てたのか?」

『~~~~~っっ』

一本取られたな、小夜。