天神学園高等部の奇怪な面々30

それに、と。

龍太郎は続ける。

「副会長も色々コンプレックスあるらしいぜ?」

「何?」

驚く筱萠。

「容姿端麗、頭脳明晰な王子に、コンプレックスなどある筈が…」

「あるんだな、これが」

ゲラゲラ笑う龍太郎。

「筱萠と同じでチビな事を気にしてるらしいし、キングオブナンバー2なんて皮肉言われてるらしいし」

途端に。

「おのれこの朴念仁!」

筱萠、龍太郎を張り倒す!

「貴様如きミジンコ風情が、王子をチビじゃとっ?キングオブナンバー2じゃとっ?身の程知らずな口を利きおってバクテリアがっ!」

何度も何度も、床に這い蹲った龍太郎の頭を踏む、踏む!

「詫びろ!この場で死して詫びろ!暴言を吐いた事を割腹して詫びろ!」

「いででででっ!俺が言ったんじゃねぇって!」