天神学園高等部の奇怪な面々30

「ぬ?」

目を丸くする筱萠。

「いっ、いやっ、そんな筈はない、わしのような女を、王子が満足なさる筈が…」

「じゃあ」

呆れたように言う龍太郎。

「お前にゃ何が足りないんだ?」

「そ、それは…」

またも筱萠言いよどむ。

「い、色々じゃ…」

「具体的には?」

「……」

「副会長が、アレも足りねーコレも足りねーって、筱萠に直接言った訳じゃねぇんだろ?」