天神学園高等部の奇怪な面々30

「その話が終われば、お前も帰れるんだな」

わざわざ副会長待ちとはご苦労な事で、と。

龍太郎苦笑い。

しかし。

「……」

当の筱萠の表情は浮かない。

行水して潤ったオウジ殿を掌に乗せながら。

「なぁ龍太郎…王子は…わしには勿体無さ過ぎるのではないかの…?」