「何やってんだ、筱萠」

「ん?おぉ…龍太郎か」

声をかけられ、筱萠は振り向く。

膝まである黒髪巻きロングが、動きに合わせて揺れる。

「オウジ殿の行水に付き合っておるのじゃ、今日も暑かったからの」

見れば水飲み場に、普段は筱萠の頭の上に乗っているカエルのオウジ殿が鎮座。

気持ちよさそうに冷水を浴びている。

「あぁ…気温が高かったからな…爬虫類にゃ堪える暑さだわな」

龍太郎、カエルは両生類だぞ。

そんな事を口走っていると。

「龍太郎貴様っ!」

筱萠、強烈な往復ビンタ!

「オウジ殿は高貴で誇り高き存在じゃ!貴様如きが爬虫類だ両生類だとのたまってよい存在ではないのじゃ!努々忘れるなっ、このうつけがっ!」

筱萠、怖ぇ(ガクプル)