クスッと笑うかなこ。

校舎や備品を壊すのは悪い。

勿論誉められた行為ではない。

今回だって龍太郎が悪い。

けど…。

「仕方ないなぁ…どうせまた壊すだろうから…また私が直してあげるよ」

そんな気にさせられてしまう。

龍太郎には、そんな何かを感じさせられる。

かなこはそれを不思議に思いながら、購買で龍太郎を待つ事にした。