天神学園高等部の奇怪な面々30

龍太郎が木材を受け取りに行っている間に。

「もうっ、あんなとこに窪み作って!」

かなこは脚立を借りてきて、校舎2階の壁の窪みを修理する。

補修剤を使って、左官よろしく塗りつける。

極めて手際がいい。

姉も相当な腕前だったが、かなこもそれに勝るとも劣らぬ腕前だ。

幼い頃から、姉や先代五十嵐工務店棟梁だった父親を見て育った彼女にとって、修理修繕は遊びの延長だったのだ。