天神学園高等部の奇怪な面々30

「それに」

筱萠が軽く腕組みする。

「疾風もそうじゃが、校舎破壊の常習犯は他におる。のぅ?」

彼女の問いかけに、またゲコ、と鳴くオウジ殿。

「え?誰ですか?それ」

聞き捨てならない筱萠の発言に眉を顰めるかなこ。

常習犯がいるのならば、今のうちに芽を摘んでおく必要がある。