「さぁてと」

血だらけの顔を拭い、鷹雅は背を向けた。

「おー痛…儲けなしのくだらねぇ喧嘩しちまったぜ…」

「そんな事言わずによ、またやろうぜ。楽しい喧嘩だったじゃねぇか」

龍太郎の言葉に。

「アンタがスペシャルバカだってのは本当らしいな」

鷹雅は呆れた顔をする。

「小猿から聞いてるぜ?天神最強になりてぇんだろ?」

「ああ」

恥ずかしげもなく強く頷く龍太郎。