天神学園高等部の奇怪な面々30

油断していた事もあり、引っ繰り返る鷹雅。

「いいね、確か鴉天狗っつったら、妖怪の中でも結構強ぇんだろ?」

今の俺の強さを試すにはちょうどいい相手だ。

龍太郎はそう言いたげだった。

「……いいねいいね…」

立ち上がってニヤリと笑う鷹雅。

闘争本能に火がついたか。

これこそ噂に聞いた丹下 龍太郎だ。

こういうギラギラした男だと、鷹雅は聞いていた。

そういう所が龍太郎らしいのだと、ハイテンションメガマックスも言っていた。

そうでなければ、周囲の者達の調子が狂うのだ。