天神学園高等部の奇怪な面々30

逆に吹っ飛ばされた龍太郎。

流石に人外は怪力だ。

ましてや鷹雅は大妖怪・鴉天狗。

ちょっと小突いただけでも、並の人間ならば気絶してしまうだけの力を発揮する。

が。

「……」

鼻血こそ流しているものの、立ち上がる龍太郎。

「おぉ、噂通り頑丈だな、龍太郎先輩」

「……思い出した」

鼻血をチンッ!と噴き出して、龍太郎が呟く。

「おめぇか、ウチの小猿の彼氏ってのは」