「そろそろ教室戻るか?」


「…ゃ。」



優ちゃんといたい。

キスももっとしたい。



「奈々?」



「…ゆ、優ちゃんとぃたい。」



あ、何で本音出ちゃうんだろ。迷惑…だよね。



「…奈々」


「あ、優ちゃん今のは…」



違う。ち、ちがくないけど。


ぎゅ。



「俺も奈々と一緒にいたい。」



優ちゃんは甘い声で
私の耳元でささやいた。



「…//…優ちゃん…あのね?」



もっと…おねだり
してもいいかな。



「なに?」


「優ちゃんともっとキスしたぃ。…だ、だめかな…?」



やっぱ図々しかったよね。

突然優ちゃんが私の顎を
上げて唇を触った。



「だめなわけねぇだろ。」



ちゅ。


「…え?」


「…奈々の頼みは全部嬉しいから。」


「優ちゃん…」




私たちは昼休みまで
教室に帰らなかった。

教室に帰ってかなーり
杏奈と絵美に事情聴取されたのはみんなも分かるよね。