「大丈夫?」 「はい。ありがとうございました。」 「僕の名前は知ってるかな?」 「藤央さんですよね。もちろん知っていますよ。生徒会長ですし。」 そう私を助けてくれた人は藤央[フジナカバ]さん。 この学校の生徒会長である。 「知っててくれたんだ。うれしいな。」 …??何でうれしいんだろう? 「丘田沙智さん。貴方は何を背負ってるんですか?」 「!!」 びっくりした。 そんなことを言われたのは初めてだったから。