「ーすまない、美海……。」 気付くと、 お祖父様の目からは大粒の涙が零れ落ちていた。 …まさか、本当に? 病気でお祖父様は 死んでしまうかもしれないの…? 喉の奥がキュウッと苦しくなり、 嗚咽が漏れる。 「うっ…あっ… な、なん…で? 嫌よ…私…私はッ…。」 私の頭の中をグルグルと回る、様々な思い。 不安。 悲しみ。 怒り。