「ーおい、お前。」 重く、低い声が私の耳元に聞こえた。 ガシッと力強く腕を掴まれ、 私はその声のする方を見た。 「痛っ…何す…何するんだよ‼」 「……!!!」 私の腕を掴んで立っていた男は… おそらく身長は180㎝はあるだろう。 私とは20㎝も違う… でも、黒のメガネを掛けていて 凄く真面目そうなのにっ… 眉をひそめ、私の腕を掴む力はとても強い。 ー怖い、振りほどけない…