「ーよし!!」 私は家を出て、 お手伝いさんの車に乗った。 お祖父様が、登下校は 「バレる可能性を減らすため」 車を用意してくれたのだ。 10分ほど走ると、 学校の校門が見えてきた。 …多くの男子生徒が校門に入っていっている。 と、そこでキッと車が止まった。 「美海様。 車は中まで入る事ができないので、ここで。」 「あ、はいっ!!」 私は車から降り、校門へ足を踏み入れた。