「美海、居るか?」 コンコン と部屋のノックが鳴り響く。 ドアを開けると、お祖父様が立っていた。 「お祖父様、どうしましたか? もう遅いですから、寝た方がよいのでは…」 いくら元気とはいえ、お祖父様は病気なのだ。 私がちゃんと世話をしないと。