たたたたたっ


誰か走って来た。



「おい!!!しょーたー!!」



新が走って来た。



「あれ?どしたの??」



「・・・!お前さ!!何されるかなんて分かってんだろ!?」



はぁはぁと息切れをしながら怒鳴る。



「・・・。」



「いい加減断れよ!!、てか、俺、さくらちゃんの事好きなの知ってんだろ!?」



「・・・、あぁ。でも、だからってお願いされたら断れねーだろ!?」



「はぁ!?まじ、お前うざ!モテてるからって調子のん・・・」






『やめてよ!!』




どんっと新は背中を押され、勢いで倒れた。


新の大好きな一ノ瀬桜だった。



『翔太君は悪くないでしょ!!』



確かに、俺被害者だよね。



「・・・、てか、俺・・・、告白の返事待ってんじゃん。」




・・・、ぇ!?



新、告白してたのか・・・!!?




「・・・、ねぇ、さくらちゃん、告白の返事無視とかひどくない??」



新が泣きそうな顔になる。




『・・・!私は翔太君が好きなの!!言ったじゃん!!!』





「・・・。」






『てか、新君なんてしつこくてだいっきらいなんだから!!!!』








そういいながら、走り去ってしまった。