セイクリッド



「……」

「……」

「あのさ、大介」

「……言いたいことは、なんとなくわかる」

「そうなの?」

「まぁな」

「けど、正直夜も遅くて、まじで危ないと思う……あの辺りも道も、俺はほとんど覚えてない」



あの辺り…っていうのは、本当なら明日来るって約束していた場所。

小さい頃は、歩く事を禁止されていた……山のほうに続いている道。



「けど、私今日は…寝れる気がしない」

「……」

「……」

「俺も」