セイクリッド

紡がれていく言葉は、どれもこれも……海原さんの死をあらわしていた。


「……」

「海原さんが、夕方電話をかけてきたとき……こう言ったの‘マリアちゃんに渡さないとならないものがあったんだ’って」

「最後の電話……ですね」

「そう。だから来てもらったんだけど」



そう言いながら、テーブルの上に小さな箱を置いたスタッフさんは、「寂しいわね」っと、目に涙を浮かべた。



「金庫にある箱を渡して欲しいって言われたの、これがそうだと思うわ」


押し黙っていた大介と視線を交わし、私は箱を手に取った。