セイクリッド

「マリア!」


ホームの最寄りの駅につき、改札を出たところで、後ろから引きとめられた。



振り向くと、駅前のベンチに大介が座っていた。



「…大介……」

「よかった。すれ違ったら面倒だなって思ってたところだ」



ふうっと息を吐き出しながら、目の前までやってきた大介が、不意に私の後方を指差した。



「俺、マリアから電話があったとき、用があってそこのビルに来てたんだよ」

「…だからこんなに早いの?」

「あぁ」