セイクリッド

少し癪な気持ちになりながら、私はホームのある町へ急いだ。



途中の道のりで、昼間の海原さんのことを考えた。

寂しそうに…懐かしそうに…そして、嬉しそうに笑ってた。



私にとって、お父さんみたいな…お祖父ちゃんみたいな存在の海原さん。


本当に、あれが最後になっちゃうの?





「…っ」

ぎゅっと喉の奥が苦しくなっていく。

こみ上げてくるものを飲み込むように、私は深く息を吸い込んだ。